2010年7月11日日曜日

気仙沼×サメ×フカヒレ

今回のテーマは

"文化×サメ×人"

です。






このストーリーの始まりは、東京農業大学の野村義宏先生のもとに訪問したことから始まります。


野村義宏教授は、硬蛋白質のスペシャリストです。半端ないです。

この野村先生が研究されている内容とは、簡単に言うと以下のようなことです。

『サメから抽出される成分が人間の体に効果がある理由を理論で実証すること』
『サメの肉を有効活用すること』

 です。
現在、
「サメから抽出される コラーゲン スクワレン コンドロイチン は、どうやら人間の健康に効果があるらしい」
というのが現状です。

この「らしい」という部分を「!」に変えるために、実験を通してデータを出し実証しているのです。

ここで挙げられている効果とは、関節炎症や肌のハリ維持などといった内容です。


野村先生の任務は【サメゼロエミッション】


サメの全てを有効利用できるようにすること。
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/pamphlets/09-11kenkai/wakate2009w/13.pdf

俗に言う【天才】とは、こういう人のことを言うのかと初めて実感する頭の切れる先生でした。w



そんな先生に紹介されたのが、日本でトップシェアを誇るフカヒレメーカーの社員さん。

中華高橋
http://www.hukahire.com/


高橋アキラ社長です。年商60億円をたたき出す日本橋本社のメーカー社長。

この会社の社員さんと仲良くなって、社長を紹介してもらい、先日3人で新丸ビルの中華料理屋で食事を行い交流してきました。
中華料理屋はもちろん中華高橋の取引先。

 四川豆花飯荘
http://www.sichuandouhua.com/tokyo/
 フカヒレのフルコースを御馳走になりながら、サメについて熱く語ってきました!!!!!

なんでフィニングが起こるのか?
それは、サメのヒレは値段が高いのだが、肉が含まれると1キロ100円程度。
普通の魚にしては、メチャメチャ安い。
けど、魚体がでかい。アバレル。
 だからヒレだけ切ってあとは、海にポイ。

サメがよく採れるのは、東南アジア。

発展途上国。

現場に群がってくるのは、○○な民族たち。→モラルなんて無い国。

その結果、サメがワシントン条約会議の議題にあがることに。


今求められてるのは、ヒレだけじゃない肉の部分の有効活用利用。すなわち、野村先生の研究内容なんです。

サメは昔から今まで多くの国で食や住の文化を支えてきました。今、地球上の人口が増えて、持続可能な利用方法が求められてるのです。


ってな話から、サメのコアな話までツラツラしてるとメッチャ社長に気に入られ、次に出た言葉が、

「お前、気仙沼いってこいよ!!!怪我の保証は責任持たないが、それ以外は何でも提供したる。」

ヤバッ!!ゾクっときました。





その二日後、ボクは仙台の気仙沼にいました。


朝6時に漁港に行き、上げられたサメをセリにかけ、仕分けされたサメのヒレを切る作業をやらせてもらいました。

100キロくらいのヨシキリザメの山を切り終え、港にいたオヤっさんたちと交流もしてきました。

そのあと、フカヒレ工場へ。
フカヒレができるまでの工程。仕入れはそんなに高く無いフカヒレですが、食べれるようになるまでに、非常に多くの人が必要なことがわかりました。だからあんなに値段が高いんですね。



と、気仙沼旅をしてきたのですが、この旅を通して感じたこと。


サメの価値・魅力を追究している人および企業が存在した。


僕はそういう人や企業がいないと思ってました。

しかし!!そういう人がいるのに、まだ現状の問題は解決されていません。


それはこの事実を多くの人は知らないからです。っていうか、サメ好きじゃなかったらこんなこと、興味ないですよね。w

だから関心の無い人間にこの事実を伝えるにはどうすればイイのか?

事実の中でも、とりわけ、これだけサメに関して必死に研究・働く人たちがいることを伝えたいです。

ブタ

ウシ

マグロ

ニワトリ

こんなグループの中に仲間入りすることが、【食】のサメ顔として当面の目標になるんかな。

サメは【食】【医療】【観光】【デザイン】っていう大きく4つの顔を持っていると思ってます。しかもどれもカナリの有効活用ができると信じてます。

サメ事態がそういう存在だと多くの人が知ることで、サメへのイメージが変わるのでは?


そう信じて頑張ってます。



THE END

0 件のコメント:

コメントを投稿