2010年1月23日土曜日

" OCEANS (オーシャンズ) "

今回のテーマは

サメと映画...海

です。

今日待ちに待った映画『OCEANS』を観てきました。
http://oceans.gaga.ne.jp/




第22回国際映画祭オープニング作品

【総指揮監督】  ジャック・ペラン氏(France)&ジャック・クルーゾー(France)
【ナビゲーター】  宮沢りえ(Japan)



最初に個人的な映画の感想を述べます。

映像技術(対象物を撮影する技術&対象物を映すカメラの精度)が非常に美しかったです。
また、メッセージが伝わりにくいドキュメンタリー映画とは異なり、ジャックペリー氏本人が子供と出演するというストーリー仕立てとなっていたことが疲れることなく映画を観れました。
やはり、一番心打たれたのは人間の自然に対する影響力の大きさが故に生まれる責任も痛感しました。

しかし、自然に対して興味の無い人(一番振り向かせるべきターゲット)がこの映画を観るのかどうかという問題に対しては、映画の宣伝・キャンペーンを見る限りでは疑問でした。ここはある意味で私にとって興味深い問題だと感じました。



∬ホホジロザメ(シーン①:シャチとの比較)∬


映画を観ている中で、私は『ホホジロザメがどのように描かれるのか』ということに多少ヒヤヒヤしていました。
それは、監督スピルバーグが指揮した【JAWS】という映画によってホホジロザメを始めとするサメのイメージが大きく悪転したためです。

映画の中で、
南アフリカオットセイの映像
⇒ ホホジロザメが海底から急浮上、ジャンプして南アフリカオットセイを捕食する映像

http://www.youtube.com/watch?v=1NQhWrs6GXI

この時に映画館の席からは「あぁ~~怖い~~」という声ももれていました。
内心またサメが嫌われてしまうのではという心配がありましたが、このサメジャンプ映像の次にホホジトザメ以上に不気味・残酷にオットセイを狩るシャチの映像が出ました。

残酷なシャチのオットセイを狩る映像

http://www.youtube.com/watch?v=aO1fLYJRsBE


シャチはホホジロサメと同じ海のギャングでありながら、ホホジロザメと異なり全く悪名高くありません。しかし、実際はホホジロザメ以上に残酷で凶暴な海のほ乳類なのです。(遊びで死んだオットセイを投げ合ったりするくらい。)⇒ほ乳類は遊ぶという行為ができるだけ、頭がイイ分残酷なこともしてしまうのかもしれないですね。


おそらくジャック氏はこのことも理解されていたのでしょう。
ですから、映画の中で

オットセイ ⇒ サメ ⇒ オットセイ ⇒ シャチ

という流れで、海のギャングが必死に生きるために狩る姿を映したのかもしれません。


∬ホホジロザメ(シーン②:クジラとの比較)∬
ラストにOCEANSからのメッセージを提示した後に移した2つの映像。
ザトウクジラ         ホホジロザメ 


海の王であるザトウクジラと戯れるように泳いだ映像が流れた後に、流れたのが海のギャングであるホホジロザメと一緒に泳ぐ映像。

クジラと人間が一緒に泳ぐ映像

ジンベエザメと人間が一緒に泳ぐ映像

アシカと人間が一緒に泳ぐ映像

これらはいわば当たり前の映像ですよね。

しかし、ホホジロザメと人間が一緒に泳ぐ映像

その時のメッセージは

" ヒトと海の生命が一緒に生きていくことは、そう難しくないかもしれません。・・・ "

一般の人にとっては非常に衝撃の大きな映像かもしれません。

と、同時に大きなサメに対する認識を変える映像の一つであると感じました。

素直に嬉しかったです。


ホホジロザメは確実に個体数を減らしています。

実は非常にデリケートな生物であり、成長が非常に遅い生物です。

今世界が環境問題に注目をよせています。

もしかしたら、そんな問題を 問題認識にたいする関心を高める存在にサメはなりうるかもしれません。(これまでのマイナスのイメージが強いため。)


OCEANSという映画は一つの通過点的な作品だと思います。


あと20年先に続編が作られたら・・・



もっと別の意味でイイ作品になってるよう一人一人がプライドを捨てて、自分の本心に素直になって自然と向き合えるようになれば、いいのに・・・じゃなくて、そうなるように何とかしてやる!!!!



THE END

http://www.student-blog.com/univ/ranklink.cgi?id=ilove2pa









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