2010年3月29日月曜日

"バイオミミクリー"

今回のテーマは


"サメとバイオミミクリー"


です。


カリフォルニア州立大学バークレー校が創立した【 Ciber 】

Ciber = Center for Integrative Biomechanics in Education & Research

http://ciber.berkeley.edu/twiki/bin/view/CIBER/WebHome


ガ ラパゴスザメは細菌に感染しない。

(ちなみにこのガラパゴスザメは沖縄ちゅら海水族館で見ることができます♪)



この理由(ガラパゴスザメが細菌に感染しない)はサメ肌によるもののためだ。

→特殊なパターンをしている。この突起のパターンの持つ建 築的構造が細菌を付着しないようにしている。
シャークレットテクノロジーという会社があり、病院の壁にこのようなパターンを配置して細菌が つかないようにしている。この方が抗菌剤や強力な洗剤で洗うよりも効果的である。
USAでは毎年10万人が院内感染で死亡している。それは エイズ、癌、自動車事故であわせた数よりも多い。

シャークレットテクノロジー社:http://www.research.ufl.edu/otl/pdf/startup/Sharklet.pdf


しかし、この院内感染についてある医師に聞いてみたところ、院内感染の定義がどうやら違うようです。
病院内において実際に死にいたるような院内感染はトイレでおこるらしいのです。それは、手を洗わなかったりした際に、感染するというものであり壁から感染するという感染手段と多少異なるのです。


もっとSharkletが別の方法に活きるのでは?

探したところありました。

船底への付着物を防ぐ「サメ皮」コーティング



http://wiredvision.jp/archives/200503/2005031606.html

船舶の船体用に、サメ皮を手本にした、環境に優しいコーティング技術が開発されている。燃料を節約しながら速度向上にも役立つ技術として、米海軍 が採用する日も近いかもしれない。
とはいっても、この処理が施されるのはエンジン系統ではない。船体の喫水線より下の部分に藻類やフジツボ類などの厄介な小生物が付着すると、船の スピードは落ち、小回りも利かなくなる。そこで、この部分に新技術を使ったコーティングをしようというのだ。
サメ皮にヒントを得たコーティング技術の開発を指揮しているフロリダ大学のアンソニー・ブレナン教授(材料工学)は「海の生物が船体に付着し、あまりにはびこると、空母は加速しにくくな り、搭載した航空機の離陸に必要なスピードを得られなくなる」と語る。
空母をドライドックに引き揚げて船体を洗浄するとなれば、費用も時間もかかると同教授は説明する。また、空母だけでなく、原子力船や潜水艦の取水 口も藻類やフジツボなどの甲殻類が詰まることが多いという。
「海軍の船舶は、港に停泊している時間が長い。その際に海生生物が船体に付着し、増殖するのだ」とブレナン教授。



サメ肌構造でコーティングすることで船の寿命を長くする!!

ビックリですね。他にも飛行機にも使われているようです。



このような動物の構造を工業に活かす技術をBiomimicryと言います。

今日はその一例をあげただけですが、随時ここを中心に掘り下げようと思うので報告します♪


近況の目標はBiomimicryを日本で広めること!!

THE END


"シャークフィン"

今回のテーマは

"サメ×F1"

です。
きました!!!


やっぱりバイオミメティクス×サメは間違ってなかった!!!


F1で邁進し続けるRedBullが2008年に新しく『シャークフィン』というモデルを取りこんだ!!

以下は、それを取り上げた記事です。




【F1】新たなトレンドはフカヒレ !? トヨタもシャークフィンをテスト(2008年07月11日)

http://cars.hi-ho.ne.jp/news/index.html?itemid=5643

ようやく折り返し地点まで来た今シーズンのF1。現地時間7月8日~10日にはドイツ・ホッケンハイムで合同テスト が行われた。ここでは各チームが後半戦に向け、様々なテストを実施しているのだが、同テスト初日にはマクラーレンチーム、そしてテスト最終日にはトヨタ チームも“シャークフィン”をマシンに装着しテスト走行を行った。

 “シャークフィン”とは、いわゆる鮫のヒレのようなカタチをしたエンジンカバー。チームによっては“フィカヒレ”や“背びれ”などと呼んでいるところも ある。今季初めにレッドブルが先駆けて導入し、当初は「効果があるか分からない」、「横風に弱く安定性に欠ける」などの揶揄(やゆ)も関係者から飛んだ が、その後、トロロッソ、ルノー、フォースインディアが次々とレースにてシャークフィンを採用しはじめた。

 なお、今回テストしたマクラーレン、トヨタともに今後レースにて導入するかは未定だが、サーキットによっては導入する可能性が高い。

 昨年はマクラーレンのブリッジウイングがトレンドとなり、他チームも追随した経緯があるが、今年のトレンドはシャークフィンか !?



これに続いてフェラーリも『シャークフィン』を導入。これは・・・!!!!!!!

http://www.youtube.com/watch?v=OpQtZqRi3Rg
以下もシャークフィンに関する記事。

http://f1-gate.com/other/f1_1453.html
ハンガリーGPでトップチームのフェラーリが導入し、シャークフィンはもはやF1の空力デバイスのスタンダードとなったといっても過言ではない。

シャークフィンは、今シーズンの初戦からレッドブルが導入。第4戦スペインGPではルノー、第6戦モナコGPではトロ・ロッソ、第9戦イギリスGPでは フォース・インディアが投入し、先のハンガリーGPでは、新たにフェラーリ、トヨタ、ホンダが取りいれた。


残りのマクラーレン、ウィリアムズもテストでシャークフィンを試しており、ブリッドウィングやリムシールドに続くF1のトレンドとなっている。


ドーサルフィンとも呼ばれるこの背びれエンジンカバーの狙いは、ヨーイング(片揺れ)に対するマシンの敏感さを改善することにある。ヨーイングとは上下を 軸として車体が左右に振られること。魚が尻尾を振るような揺れをイメージすると良い。これを車体後方の大きなエンジンカバーで整流することによりスタビリ ティを向上させる。

しかし、大きく高さのある構造は重心が高くなり、横風の影響を受けやすいというデメリットもある。実際、マクラーレンは他の部分でヨーに対する埋め合わせ ができると判断し、シャークフィンの導入を見送っている。


興味深いことに、トヨタはシャークフィンで風洞実験を行った結果、データ上ではメリットと言えるような数値は出なかったという。しかし、シャークフィンを 搭載したマシンで走行したドライバーは、リアが安定していると感じるという。他チームではその逆もあるという。


例えデータ的に大きな改善がなくても、ドライバーが安心して攻めることができるのであれば、効果的といえるのではないだろうか。全てがデータで管理される 現代F1の中で、数値だけでなく感覚的な効果と点で、興味深いデバイスである。視覚的な“感覚”はあまり良くはないが...

 これは面白い!!!!

 

バイオミメティクスに関する領域は、まだまだ未知だぁ~~~~~!!!!!

調査します。

キーワード

 空力効果

THE END 


 

 

2010年3月27日土曜日

" 遠洋水産研究所 "

今回のテーマは

"サメ × 中野秀樹"

です。
本日は、長い間お会いしたかった
独立行政法人 水産総合研究センター 遠洋水産研究所 温帯性まぐろ資源部長 
中野秀樹さん
にお会いしてきました。

場所は静岡県の草薙です。

私が何故、中野秀樹さんを知ったのか??

それは、中野秀樹さん著書『海のギャングサメの真実をおう』を読んで知ったことからです。
これは、なかなかの優れた書物です。
具体的なデータを用いて説明しているため説得力もありますし、サメに対する見解が中立的でもあります。(もちろん中野先生はサメを大好きな方です。)
そして、サメに対する知識が素人な私みたいな人から専門家も読めるような(専門レベルまで引き上げてくれる)非常にわかりやすい書物です。

そして、中野さんはメチャクチャ格好いい人でした。
なんか私が中野さんを語るなんて失礼すぎてできませんが、私が人生の岐路として悩んでいることも察していただき、人生の一サメマニアとして暖かい激励をしていただきました。

私の人生の中で、本気で尊敬できる人としては3人目です。(身内を除いて)

それくらい私にとっては大きな大きな価値をもたらしてくれる方でした。




今回の中野さんとの対談で得たいくつものサメに関する裏話。


これらは、ネット環境で流せないという理由もあるので、出せるものだけ書かせていただきます。


①サメは絶滅危惧種ではない


②環境保護団体の日本と欧米の違い

です。

①サメは絶滅危惧種ではない

これに関しては、正確に言うと【絶滅危惧種かどうかすらわからない】ということです。

一般に海洋生物の個体数の把握は、漁獲高によって統計されます。


サメのフカヒレは先進国、サメの身は発展途上国で消費されています。
発展途上国というのは、冷蔵技術などが発展していないため食べ物を一般的に塩漬けにするか干すかという選択のみです。
そのため、他の水産物よりも高タンパク質で、安価なサメが重宝されているのです。

先進国では国の水産機関がしっかりしているため漁獲量などをFAOに正確に報告することができます。しかし、発展途上国ではこの漁獲量データが非常にファジーでありながら、大量に消費しています。
そのため、具体的なサメの個体数を把握することが困難な状況にあります。(詳しくは中野さんの本で。)

要するにメディアと環境保護団体があおっているんですね。

しかし、サメ自体が他の魚類と異なり生殖スピードが遅いため、乱獲を行われると絶滅に繋がることは間違いありません。

今この漁獲量を正確に把握しよう!という団体は世界で存在しないらしいです。



② 保護団体の違い
日本では、ボランティア
欧米では、ビジネス

これが全てですね。ここには色々と宗教の問題が絡んでいるらしいのですが・・・

欧米ではビジネスとして保護団体が成立しているので、保護団体は是が非でもワシントン条約に動物の登録を成立させたいっ!!そうすれば、ワシントン条約に登録させたという成果をもとに、新たに多くの寄付金を集めることができるのです。

う~ん・・・


食物連鎖って難しいので、下手に『ある層の動物だけ優遇して守る』ってことをしてしまうと崩れてしまいますよね。

だから、現在はワシントン条約という個別の生物にフォーカスをあてるのではなく、環境をという大きな視野で考える生物多様性に移行しつつあるようです。


ワシントン条約の会議で
アフリカでは、アフリカゾウが絶滅とか言われながら実は個体数が増加傾向にあり、ゾウが食べる植物が足りなくなって人家を襲うという問題が出ていたそうです。





メディアで知る情報と現場にいる人の情報のギャップは大きなものがありますよね!!

これを埋めることを成し遂げたいと中野さんもおっしゃっていましたが、忙しくてできないようです。


今回の訪問で得たことはたくさんありました。

その中でもボクができることは何か??

それを見極めて、チャレンジをしたいです。

日本の研究技術は素晴らしいものがあります。

日本の技術を活かして、世界の水資源を活性化する!!

そこで得た信頼という名の資金をサメの研究費にまわして・・・♪

そんな夢への第一歩が踏み出せた気がします。

THE END



2010年3月26日金曜日

"生物多様性"

今回のテーマは

"生物多様性START"

です。

http://www.cop10.com/event/000094.html

今年2010年は、生物多様性会議が名古屋で行われるということもあって、生物多様性年といわれています。

上記のサイトはイギリス・ドイツ・日本が協力して行っているGREEN TVというテレビ会社が作っているHPサイトです。

正直。

ボクはまだ全然、生物多様性のことをよくわかってません。


でも、なんとなく大切なのかな?

とか、自然が破壊されてるから(破壊してるから)破壊してる動物以外の動物が種絶滅の瀬戸際に来ているのかな?

って感覚はあります。

この考え方自体、すっごい偏ってるかもしれません。


ってことで。


10月12日 生物多様性フォーラム @ 名古屋

に参加してきます。

わからんかったら、学びに行く。現場に行く。今現在必死でやってる人らと同じ空気吸う。

この信念を信じて行ってきます。


とカッコよく言ってみます。w


ちなみにボクは

生物多様性×ビジネス

を理解することをこの項目においてゴールとして考えてます。

別にこれで金儲けがしたいとかいうわけじゃなくて、これで企業の認識が変わることで自然に対するクリアなお金が動くようにしたいからです。
個人的にはサメの研究費に・・・w


あとすごい気になってる企業があります!!

社長が元三菱電機アメリカ支社社長という凄腕の方が経営する会社

イースクエア
http://www.e-squareinc.com/

CSRコンサルティングを行っている唯一の企業です。
生物多様性や地球温暖化、発展途上国支援といった項目から企業に提案をするだけでなく、社員の育成・CSRコンサルティングもやっています。

近いうちに会社に訪問してみたいです。


では、生物多様性について何か意見したくなったときに書きます。

THE END

2010年3月25日木曜日

"Australia × SHARK"

今回のテーマは

”オーストラリア”

です。
先月の25日から今月3日までゴールドコーストに行ってきました。

 

 ゴールドコーストの最大の魅力は大自然。

というか、オーストラリアには煙を出す工場が一切ないので雨が中性雨らしいです!!w
どんだけ、空気が綺麗やねん!!って感じでした。


そんな大自然の中でもちろん綺麗なのが、


そんな綺麗な海にある水族館シーワールドに行ってきました!!!
http://seaworld.myfun.com.au/

このシーワールドに行った目的は、もちろん・・・


テーマパークと一体型の水族館。

その中でも、一際僕の目に留まったのが【Shark Bay】

もう完全にやられました。

 2つの施設がありました。

一つは、サメの乱獲による絶滅危惧状態を伝える場所。
オーストラリアでは、どうやらイタチザメ・アオサメが頻繁に見かけられるようで、その2者を中心に話が挙げられていました。サメに襲われる事故は車の事故や飛行機が墜落する事故よりも確率が低い。逆にサメは悪名高いJAWSのイメージにより、スポーツフィッシングされ殺されまくっている・・・

 もうひとつの施設は、2種類のサメが泳いでいる大水槽です。(↓写真)
ここでは、気性のおとなしいエイやイヌザメ・トラザメが泳いでいる水槽(写真の下側)
そして、もうひとつの水槽(写真上側)に獰猛なイタチザメ・アオザメがいました。

獰猛なイタチザメやアオザメはすくすく育っており、全長4~5mはありました!!

もぉ~怖いし、格好いいし、美しいし、最高なヤツがウヨウヨでした♪
 上からも下からも見れるように、なっているのでサメの観察にはもってこいでした。時間があれば何時間でも見れそうな☆★
 

しかし、ただ見るだけでは物足りない!!!! 


 ってなわけで、僕は彼女と2人でもう一つの方の水槽にシュノーケリング付けてダイブしてきました!!笑
しかも、初めてのシュノーケリングだったので一石二鳥っていう♪
始めてのシュノーケル!!!
なんか、サメのおしっこが混じった海水を飲みまくったけど、そんなのモーマンタイ!!!

すっごい綺麗でした!!!!
水槽中には

エイ

マンタ

トビエイ

イヌザメ

ネコザメ
トラザメ

アオザメの子供
シロザメ


などなど、わんさかいました!!!

サメの無駄のないボディー

水の中の生物たちがもつ秩序

サメの気ままな性格

色々発見しました。
なんか、もう言葉には表せない感動がそこにはありました。

本当にサメに襲われることなんてあるのか!?ってくらいです。

たぶん本当に不幸な条件が重なった時に、サメが間違って人間を噛むのかなって思いました。


ちなみに!!!
このSharkBayでは、スキューバの資格があれイタチザメとかがいる水槽にもゲージ使って潜れます!!!


しかし、ボクは持ってなかった・・・涙
ってことで、今年のGWあたりに逗子とかに取りにいこうかなと考えてます。


そして南アフリカ・メキシコ・ハワイのいずれかに行って

ホホジロザメ

をゲージダイビングで見てきます。

約束です!!

では、落ちの無い日記ですがあしからず。
THE END

2010年3月5日金曜日

" NASA × Shark "

発見!!!
サメのBiomimetics成果例です!!!

2分くらいからですが、英語で説明してます。
http://www.youtube.com/watch?v=K46slHv6fcU


なんか、NASAが研究しているようです。


飛行機の構造設計 ← サメの体ライン&サメ肌構造


以前にもブログで書きましたが、サメのボディーラインは非常に無駄がありません。また、サメ肌は水の抵抗を最大限抑える要因にもなってます。



以下、美濃部幸郎氏の見解です。

例えば非常に高速で泳ぐことでのできるサメの体表面は、マイクロ・スケールにおいてザラザラとしている。その凹凸はサメが泳いでいるとき体表面に沿って乱流の渦をつくる。このおかげで海水はサメの体表面を流線形以上に滑らかに流れ、サメが泳ぐ抵抗を少なくする。サーフェース・ラフネスによる乱流が逆説的にドラッグ・フォースを減少させる現象である(1)。自然界の流れの少なくとも半分は乱流なのだ。自然と同様なパフォーマンスをもった人工物をデザインするためには、将来はその振舞を把握し応用しなければならないだろう。それゆえ、乱流の研究は最先端となるのだ。





これらが、実際に飛行機の設計に活かされているとは!!!

知らなかったーーー。


なんか、サメのBiomimetics価値が高いと仮説たてて考えてる私にとってはメチャクチャ嬉しいです!!!


このNEWSをもう少し深く追求してみようと考えてます。

なんかまた発見したら書こうかな。

THE END